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【息子コラム】年に一度のこんぴら参り

伊澤家の家訓
「10歳になるまで蟹を食べてはならぬ」

鳥取の冬といえば『松葉ガニ』。
買わなくても、食卓に挙がってくる。
末っ子だったから、気が付いたときに家族は皆10歳以上だった。
食べられないのはボク一人だけ。
「なんでボクだけ食べちゃいけないの?」
なんどスネタことか。

由来は『こんぴらさん』からきている。
伊澤家は代々農業を生業としている。
農業とは、まさに天の恵みをいただくこと。畑や田んぼを守って欲しいと
お願いすることから始まる。その代わりに、ボク達は何かを我慢をしなけ
ればならない。
毎年、五穀豊穣をお願いするために『こんぴら参り』をする。
「こんぴらさんに行くのと蟹を食べるのとどっちがいいの」
このように説得されて、幼いボクは我慢してきた。

10歳の誕生日になるまで、ずーーーっとこの言葉を聞きたかった。
「何が食べたい?」

それにしても、なぜ10歳なんだ?
未だに疑問である。

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